膠原病の治療とバイアグラの使用

膠原病というのは、複数の臓器の炎症によって、こうした臓器の機能障害が起きる病気のことを総称して呼んだもので、さらに子細にみると、強皮症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ベーチェット病などの種類があります。
これらのなかにはかならずしも手術や投薬などの治療をしなくても生活上の支障がないというものもありますが、基本的には炎症反応を抑制することが大前提となりますので、強力で即効性のある副腎皮質ホルモン剤、いわゆるステロイド剤などが投与されることが多いといえます。
膠原病のなかでも強皮症については、一般にはED治療薬とされているバイアグラのような医薬品を投与することによって、症状の改善が認められるといったことがあります。
このバイアグラですが、世界ではじめてED治療薬として承認され、今では世界各国の男性たちに利用されているもので、日本国内でも同様に国からの医薬品としての承認を受けています。
バイアグラの有効成分には、血管拡張作用というものがあり、体内に存在している、血管を収縮させる作用のある酵素の一種を阻害して、血液の流れをスムーズにするとともに、血圧を低下させるというはたらきがあります。
これがなぜED解消に役立つのかといえば、EDの症状というのは、つまるところ男性の性器の海綿体に充分な量の血液が供給されず、硬さが保てないというのが原因ですので、血管拡張作用で逆に血液を送り出してしまえば、こうした症状が改善されるというしくみになっています。
バイアグラのこうした作用は、性器以外の部分にも及びますので、ときには頭痛や顔のほてりなどの副作用としてあらわれることもありますが、膠原病の一種の治療のような方向にも用いることができるのです。